犬のアトピー性皮膚炎とは?
犬の皮膚がアレルギー反応を起こし、慢性的なかゆみや皮膚炎が出る病気です。
多くは若い頃から始まり、一生つき合っていく「体質」による病気で、完治は難しいものの、適切な管理で生活の質を大きく改善できます。
*現在獣医療では”よくわからないかゆみ=アトピー性皮膚炎”と考える傾向にあるように思います(広義のアトピー性皮膚炎)。
当院では典型的犬のアトピー性皮膚炎(狭義アトピー性皮膚炎)と広義アトピー性皮膚炎とに分けて考えるようにしています。
Q1. どんな症状がありますか?
A:
- 顔や足先、耳、わき、内股などに強いかゆみ
- 赤みや皮膚のただれ
- 舐めすぎ・掻きすぎによる脱毛や傷
- 外耳炎を繰り返すことも多い
Q2. 何が原因ですか?
A:
- 皮膚のバリア機能の弱さ(遺伝的な要素)
👉 複数の要因が重なって発症するため、「完全に取り除く」ことは難しい病気です。
Q3. 放置するとどうなりますか?
A:
- かゆみや皮膚炎が悪化し、膿皮症や外耳炎などの二次感染を繰り返す
- 夜眠れないほどかゆくなり、生活の質が低下する
- 治療が長期化し、薬が効きにくくなることもある
Q4. 家でできるケアは?
A:
- 獣医師指導のもとでのスキンケア(ブラッシング・薬用シャンプー・保湿)
- 生活環境・生活習慣の改善
- 食事管理
👉 ただし「自己流のケア」だけでは改善が難しく、必ず獣医師の診断と治療が必要です。
Q5. 動物病院ではどんな治療をしますか?
A:
- かゆみを抑えるお薬(内服・注射・外用)
- 免疫を整える治療
- アレルゲン検査や食事の調整
- 皮膚バリアを整えるスキンケア
- 生活習慣の改善
- 二次感染の治療(膿皮症・外耳炎など)
👉 「症状を抑えるだけ」ではなく、長期的に安定させる管理を目指します。
Q6. 完治できますか?
A:
- 体質による病気のため「完治」は難しいです。
- しかし、適切な治療とケアにより、かゆみを大幅に減らし、普通に生活できるようになります。
動物病院ねこのての皮膚科診療
当院では 獣医皮膚科認定医 が在籍し、アトピー性皮膚炎をはじめとする犬猫の皮膚疾患を専門的に診療しています。
「ずっとかゆがっていてかわいそう」「薬を続けても良くならない」などでお困りの際はご相談ください。
📍 新潟市西区槇尾170-2
📞 025-211-4122
